テイクオフで立てない原因と解決方法
立つ動作でバランスを崩して立てない
スタンディング動作でフラフラしてしまうと、
上手く立つことができません。
また、それが原因でバランスを崩してパーリング、
ワイプアウトすることもあります。
バランスを崩す原因
サーフボードは水の上に浮いています。
ですので、
車や自転車、あるいはスケートボードより、
ボートに近い乗り物という側面があります。
例えば、手漕ぎボートに乗ってみると分かるのですが、
揺れたときに、慌てて船縁を掴んでしまうと、
かえって揺れが抑えられない状態になることがあります。
船の場合、陸上の乗り物と違って船縁を押してしまうと、
押した側が大きく沈んでしまうので、体重も寄ってしまい、
さらにバランスを崩してしまいます。
陸上の乗り物であれば、地面が支えになってくれるので、
バランスを崩さずに済むのですが、
水の上に浮かんだ状態では、
陸上と同じバランスのとり方ができないのです。
ですから、サーフボードの場合、
船上と同じようにバランスをとる必要があります。
普段と同じバランスの取り方はNGになります。
テイクオフで立ち上がろうとしたときに、
サーフボードのレールを掴んでバランスをとると、
グラグラして不安定になるのは、
日常と同じ方法でバランスを取ろうとしているためです。
解決方法
ですので、立つ動作の時、
手に重さが乗った状態であっても、
手でバランスをとらないことが大切になってきます。
身体の中心とサーフボードの中心さえ合っていれば、
揺れ戻しによって元に戻ると信じ、
最初のうちは手で操作しないことが
水上でのバランス維持には重要です。
徐々に上達してくると、
手を使ってもバランスを
維持することが可能になってきます。
スタンディング動作で足が入らず立てない
年配の方に多い悩みが
「スタンディング動作で前足が前に出ない」ことです。
特に海に行く回数が減ってしまうと、陥りがちな症状です。
足が前に出ない原因
まず、腕力の低下が大きな原因です。
腕力の低下により、スタンディング時に腕を伸ばしきることができず、
足の入るスペースが十分に確保できていません。
足が前にでない解決方法
サーフィンは比較的ハードな部類のスポーツですから、
どうしても基礎体力が必要になってきます。
せっかくの良い波で失敗し、悔しい思いをするよりは、
普段から基礎体力の維持に努めることをオススメします。
モチロン、年配の方であっても、
すでにコツをマスターしている方であれば問題ないと思いますが、
スタンディング時に足が入らないとお悩みの方であれば、
腕立て伏せ20回を日課とすることをオススメします。
腕立て伏せ連続10回ができない基礎体力だと、
かなり熟練した方でない限り、良いスタンディングが難しくなると思います。
スタンディング時のコツ
スタンディング時には、
サーフボードに着いた腕を伸ばします。
その時に、肩が体重に負けてしまうと、
足の入るスペースが狭くなってしまいます。
ですから、腕を伸ばすだけでなく、
肩〜肩甲骨の位置が体重に負けて下がらなように注意して、
足の入るスペースを確保してください。
もう一つは腰の向きです。
サーフィンは横乗りのスポーツですが、
パドルのときは板に正対しています。
立つまでに横乗り状態にするのですが、
立ち上がる途中のイメージが大切です。
突然の姿勢変化でバランスを崩してしまうよりも、
なめらかな姿勢の変化を心がけましょう。
2022.06.14
【上達につながるスタンディング動作】 1.失速しない立ち方 1-1.スープでのテイクオフ 初心者の時に、最初はスープでテイクオフの練習をしたと思います。波に押され、その滑走感でサーフィンにハマったという人は多いでしょう。でも、半年も練習をしていると、スープでのテイクオフは...
動作自体は上の記事に詳しく書いたので、参考にしてみてください。
ブーツを履くと足が引っかかる
冬になりブーツの季節になると、
上級者でもブーツが引っかかってワイプアウトすることがあります。
ブーツが引っかかるときの解決方法
解決方法は、前足側のブーツの親指の爪部分に
ワセリンをタップリ塗ることです。
ボードとブーツの摩擦が減り、滑りが良くなるので、
症状を緩和させることができます。
もう一つは、レギュラーの方であればサーフボードの左側、
グーフィーの方であれば右側の、前足スタンスまでのワックスを
キレイに取ってしまうことです。
これはかなり効果があるのでオススメです。
タオルで拭いて、完全にワックスを除去してください。
スクレイパーで取っただけではダメです。
キレイに除去することがコツになります。
この二つを実行し、
足の入るスペースをシッカリと確保すれば、
かなりの確率でお悩みが解決すると思います。
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