初心者のフィンの選び方

初心者向きのフィン

まず、最初に結論を言ってしまうと
FCSであればREACTOR。
フューチャーフィンであればWCTがオススメです。
もしかすると、フューチャーフィンWCTは
入手が難しいかもしれません。

REACTORは、
かのケリー・スレーターが
小波で愛用していたフィンで、
かつては大人気でした。

現在でも、
一部プロサーファーがオススメしていますし、
力のない波に乗ることが多い
初級者〜初中級者の方には
メリットが多いフィンです。

選ぶフィンのサイズ

サイズは、メーカーの指定する
体重で分けるチャートに
あわせれば失敗しないと思います。

体重チャート的に中間で、
フィンサイズを選ぶのに迷う体重の方は、
初心者用の大きなサーフボードを
使っているなら大き目、
小さ目のサーフボードなら小さ目のフィンを
チョイスすると失敗は少ないでしょう。

ただし、中〜上級者になってくると
好みのバランスができてくるので、
小さ目のサーフボードに大きめのフィン、
大き目のサーフボードに小さめのフィン
というチョイスをする方もいます。

サーフボードと比較するとフィンは安価ですから、
同一フィンのサイズ違いを
購入して試すのもオススメです。

選ぶフィンの硬さ

フィンは同じ形でも素材や製法によって、
重さや硬さの違うタイプが数種類あります。
基本的には重さよりも
硬さを重視したほうが
良いと思います。

上級者になると、
硬いフィンが好みのタイプと、
柔らかいフィンが好みのタイプの人
に別れますが、
フィンにこだわるタイプの人は、
大抵硬いフィンを好みます。

ちなみに初心者の方が使っても、
硬めのフィンに問題はありません。

ですから、
初心者の方も最初から
硬めをチョイスしたほうが良いでしょう。
硬めのフィンを選んでおけば、
上級者になっても使えます。
つまり、
長い間使うことができるという訳です。

オススメの理由

まず、サーフィンを初めて1年目くらいであれば、
どんなフィンを使ってもそれほど
違いを感じないと思います。

しかし、脱着可能なフィンシステムですから
捨てたり壊したりしなければ、
次に買ったサーフボードにも
その次に買ったサーフボードにも使えます。

ですから、
将来を見据えたフィン選びが大切です。

REACTORは低速状態の回転性が高いので
初心者にオススメですが、
上級者になっても
持っていると便利なフィンです。

千葉をホームにしている人が
湘南や日本海にサーフトリップに行き、
押しが弱くて面が柔らかい波で
調子を崩した時などは、
REACTORは特効薬です。

また、四国トリップでチューブを狙うときにも
REACTORは優れた効果を発揮します。

FCSフィンのカテゴリー

FCSフィンのエッセンシャルシリーズでは、
フィンを4つのカテゴリーに分けています。
基本的には「立っているフィンか?」
「寝ているフィンか?」で分けています。

その中でも両極に位置するのが
RECTEORとCARVERで、
REACTORは立っているフィンになります。

初心者がREACTORを使うメリット

REACTORは横に走れるレベルになったときに
上達の手助けをしてくれる性能を持ったフィンです。
REACTORは他のフィンと比較すると
低速での操作性に優れているので、
特に、初中級レベルのスピードでも
楽にノーズの向きが変わります。

初心者がREACTORを使う注意点

ただし、
上記の特性の裏を返せば、
キョロキョロと向きを変えすぎて
感じるかもしれません。
特にロッカーの強いサーフボードや、
短めの板を使っている場合に感じるかもしれません。

ですが、
ノーズの向きが変わらなくて悩むよりもましです。
すぐに慣れると思いますし、
もっと直進性が欲しい場合は
他のフィンを試すのも良いでしょう。

REACTORの特徴

上級者になっても、掘れた波で活躍してくれる
持っていて損のないフィンです。

乗り味は、車に例えるとホイールベースの短い
クイックなハンドリング。
遅いスピードでも、
ノーズの向きを変えやすい特性があります。

センターフィンがサイドフィンに比べて少し小さく、
形も別々になっています。
「ボトムでタメが効いて、トップで軽い」
「小さい波、ビーチのマッシーな波が得意」
「掘れた波のクリティカルポジションでの
トリミングが得意」
カービングよりリッピングのイメージです。

CARVERの特徴

REACTORと対局にあるフィンとして
上画像のCARVERがあります。

乗り味は、車に例えるとホイールベースの長い
ゆったりしたハンドリング。
大きな波やリーフの波に適していて、
速いスピードの時に安定感があります。

初心者の方が使っても、板が動きすぎる場合などは、
安定感が出るのでマッチしたりします。

REACTORは初級者のスピードにマッチ

初心者から初級者にステップアップすると、
テイクオフの時にノーズの向きを変えながら、
行き先をコントロールする技術が
身についてきます。

ですが、初級者の乗る波のスピードは遅く、
波に力がないので、
ノーズの向きを変える推進力が足りません。

その状態で、CARVERを使うと
安定感が仇になります。

逆に、REACTORであれば、
ノーズの向きを変えやすいので、
推進力の足りない場面でも、
比較的コントロールしやすくなります。

初心者の環境にあったREACTOR

ロッカーが強いサーフボードや
短いサーフボードなどの場合、
REACTORに変えるとノーズがキョロキョロと
向きを変えすぎて不安定に感じたりします。

初級者の方の中でも、
上級者用のサーフボードを好む方などは、
REACTORの印象が良くないという
意見もあります。

それでも、数回使ううちに慣れてしまい、
今では一番のお気に入り、
なんて方もいらっしゃいます。

結局の所、道具選びは
全体的なコーディネートが大切です。
一般的なセオリー全てが当てはまる
という事もありません。
あくまでも、「こういう傾向がある」という
知識をもとに、様々なフィンを自分なりにテストして
経験を重ねることで自分を知り、
自分に合った道具を選べるようになってきます。

「REACTORとCARVERの中間の
特性を持ったフィンを最初に買ったほうがいい」
という意見もあると思いますが、
より低速での操作性を重視したことと、
上達しても使えるということで、
REACTORはオススメのフィンです。

フィンに関する様々な意見

ところで、「フィンなんて何をつけても同じ」
という意見を聞いたことはありませんか?

私は、「フィンが違ったらサーフィンにならない」
っていうくらい、フィンに頼って
サーフィンしているのですが、
フィンに頼らないタイプの人を時々見かけます。

そんなタイプの人は決まってサーフィンが上手で、
「フィンなんて関係ない」と言うのですが、
それが全員に当てはまるとは思えません。

そのタイプの人は
サーフボードのボトム面の使い方が上手で、
テールを後ろ足のつま先で沈め、
サーフボードのテール部分を
和船のオールのように扱いながら
「フィンなんて何を付けても一緒さ!」
と言います。
おそらく、彼らは技術的にフィンに頼る割合が
低いのだと思います。

非常に高度で手の届かない技術なので、
一般サーファーである我々はフィンに頼り、
様々なフィンを試せる幸せを噛み締めながら
サーフィンしたいものです(笑


田淵ロル



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